変化球の経験点のしくみ

この記事では、変化球の経験点の計算方法について、解説しています。
結構複雑ですので、必要になったときに読んでみてください。

はじめに

第2ストレートの経験点は、他の球種とは関係がありません。
ここでは、第2ストレート以外の経験点について説明していきます。

3種類の経験点

変化球の経験点は、3種類の経験点から求められます。

  • 変化量の経験点
  • 総変化量の経験点
  • 球種数の経験点

変化量の経験点は、上げる球種のタイプとその変化量
総変化量の経験点は、変化量の合計
球種数の経験点は、球種の数
によって計算されます。

変化量の経験点

変化量の経験点は、上げる球種の球種タイプと、その変化量によって決まります。

球種タイプ

それぞれの球種は、必要経験点ごとに4つのタイプに分けることができます。

Aタイプ:
スライダー、カットボール、パーム、シュート、Hシュート
Bタイプ:
Hスライダー、カーブ、スローカーブ、ドロップ、Dカーブ、スラーブ、フォーク、Vスライダー、SFF、シンカー、Hシンカー
Cタイプ:
ナックルカーブ、チェンジアップ、サークルチェンジ
Dタイプ:
ナックル、オリジナル変化球

計算方法

それぞれの球種タイプには、固有の経験点があります。
こちらの表は、タイプごとの固有の経験点です。

Aタイプ Bタイプ Cタイプ Dタイプ
14pt 16pt 18pt 21pt

変化量の経験点は、上げる球種の固有の経験点に、変化量を掛けた値になります。

つまり、
変化量の経験点 = 固有の経験点 × 変化量
になります。

計算例

カーブ2の選手を、カーブ3にするとします。

上げる球種はカーブで、
カーブの固有の経験点は16pt、
変化量は3になりますので、
16pt × 3 = 48pt
変化量の経験点は48ptになります

総変化量の経験点

総変化量の経験点は単純です。
上げた後の変化量の合計に、12を掛けるだけです。

例えば、スライダー7カーブ2の選手を、スライダー7カーブ3にするとします。

総変化量は7 + 3 = 10ですので、
12pt × 10 = 120pt
で総変化量の経験点は120ptになります

球種数の経験点

球種数の経験点は、新しい球種を覚えるときに必要な経験点です。
覚えたあとの球種数によって、経験点が変わってきます。

1球種 2球種 3球種 4球種 5球種
0pt 60pt 180pt 360pt 600pt

1つ目の球種には、追加の経験点はありません。
2つ目は60pt、3つ目は180pt、4つ目は360pt、5つ目は600pt
が必要になります。

例えば、スライダー7の選手を、スライダー7カーブ1にする場合、
2つめの球種を覚えようとしていますので、60pt必要になります。

技術・変化・精神

変化の経験点は、上記の3種類の経験点の合計です。
一方、技術と精神は、下の計算式になっています。

技術の経験点 =
  ceil(変化量の経験点 / 4) +
  ceil(総変化量の経験点 / 4) +
  ceil(球種数の経験点 / 4)
(最初に変化球を覚えるときのみ+1pt)

精神の経験点 =
  ceil(変化量の経験点 / 8) +
  ceil(総変化量の経験点 / 8) +
  ceil(球種数の経験点 / 8)
(ceilは小数点以下を切り上げ)

ざっくりと言うなら、
技術は変化の1 / 4
精神は変化の1 / 8
と考えていただいて構いません。

センス○

センス○がついている場合、3種類の経験点に0.9をかけます。
そのあと、小数点以下を切り捨てにします。

変化の経験点(センス○) =
  floor(変化量の経験点 × 0.9) +
  floor(総変化量の経験点 × 0.9) +
  floor(球種数の経験点 × 0.9)
技術の経験点(センス○) =
  floor(ceil(変化量の経験点 / 4) × 0.9) +
  floor(ceil(総変化量の経験点 / 4) × 0.9) +
  floor(ceil(球種数の経験点 / 4) × 0.9)
精神の経験点(センス○) =
  floor(ceil(変化量の経験点 / 8) × 0.9) +
  floor(ceil(総変化量の経験点 / 8) × 0.9) +
  floor(ceil(球種数の経験点 / 8) × 0.9)
になります。
(floorは小数点以下を切り捨て)

選手例

ある投手が、スライダー1から変化Maxになるまでの経験点を計算しています。

羊さんが考案

上記の計算式は、そのすべてを自分で見つけたわけではありません。
基礎的なところは、羊さんが考案されました。
変化球の必要経験点の話 – パワプロ情報学入門

羊さんの理論を整理し、技術と精神の計算式を足したのが、上記になります。

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